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BetterTechEnglish.com

Friday
2010年9月03日

那覇西高校での講演

私は、日頃から、翻訳者になりたい人・新人の翻訳者の指導・教育に力を入れてきましたが、先週、高校生に翻訳についてお話をする機会がありました。

2月2日に、那覇西高校国際人文科の生徒たちに、語学や翻訳という職業について講演をしました。講演の後に生徒たちとのQ&Aがありましたが、生徒の質問の鋭さに感心しました。

その質問の内容から、翻訳業に興味があったり、将来に翻訳者になりたい人もいるとわかりましたので、ここでは、翻訳の体験や将来、翻訳業への道のためのヒントを書きたいと思います。


翻訳を体験するチャンス

私の高校時代では、インターネットなどはまだありませんでしたので、自分が翻訳をしてみるなんて思っても見なかったし、あまりピンとこなかったのですが、インターネット時代の現在では、素人でも実用的な翻訳が体験できるようになりました。以下に、いくつかの翻訳を体験するためのヒントを挙げましょう。

  • Wikipedia
    ウィキペディアとは、だれでも参加できるオープンコンテントの百科事典です。ウィキペディアには、日本語版もありますが、英語版のウィキペディアにしかなく、対応する日本語版のない記事がたくさんありますので、何か自分に興味のある記事を見つけて、ポイントだけを訳して対応の日本語の記事を作ってみると良いと思います。そして自分の翻訳した日本語を直してもらったり、フィードバックをもらったりできるので、翻訳の勉強にとてもいい機会だと思います。
    そして、日本語のウィキペディアにしかなく、英語版のウィキペディアにない記事もたくさんあります。特に、沖縄関連の英文記事のなさに仰天するときもあります。たとえば、那覇西高等学校の日本語版の記事がありますが、現時点では英語版がないので、簡単な英語版の記事を作ってみてもいいのではないかと思います。
    英語版の記事の方が、日本語版の記事よりちょっと難しいはずですが、先生などの指導の下でやってみれば、きっといい経験になると思います。
  • Twitter
    Twitterとは、140文字以内のメッセージを発信するためのホームページですが、英語圏などでは、意外と人気を集めているホームページです。英語圏の芸能人もたくさん使っていますので、憧れの俳優や歌手がいれば、その人の「tweet」(Twitterでの投稿)を日本語に翻訳して見て、ブログなどに投稿すれば面白いかもしれません。140文字以内のメッセージですので、内容はたいてい簡単なものばかりです。このページに、芸能人のtweet集があります。ただし、文字数の制限が厳しいため、略語などが多く使われているので、慣れるまでちょっと努力が必要かもしれません。
  • フリーソフト
    かなり有名なフリーソフトでも、日本語版がない、あるいは日本語の説明書やマニュアルがないものがたくさんあります。自分が良く使っているフリーソフトで、日本語のマニュアルがないものがあれば、英語版の説明書をベースに、簡単な日本語版のチュートリアルでも書いてみると喜んでもらえるし、たくさんの人に読んでもらって、フィードバックももらえます。

翻訳への道

翻訳をある程度体験して、大学生や社会人になってから、プロの翻訳者になるのに、どうすればよいでしょう?

翻訳業は実力の世界ですので、翻訳の才能があれば、資格や経験に関係なく、仕事がもらえます。ただし、実力の世界だけに、翻訳者の評価の目も厳しいです。ですので、プロになろうとする前に、ある程度アマチュアとして経験を集めた方がいいかもしれません。

そこで、翻訳コンテストをお勧めします。翻訳コンテストに応募すると、動機づけになるし、フィードバックもだいたいもらえますので、実用的な翻訳を経験するには、とてもいい機会だと思います。

一例として、日本翻訳者協会(JAT)新人翻訳者コンテストがあります。このコンテストへの応募は、プロの翻訳暦が3年未満の方に限られていて、優勝した人は、人脈が構築でき、仕事にもつながりますので、文字通り「新人」に最適です。

このページに、その他の翻訳コンテストについての情報もあります。

そして、実際にプロになろうと決心したとき、まずは翻訳会社のトライアル(翻訳テスト)を受けることをお勧めします。新人を随時募集しているところもあり、新人に対して丁寧にフィードバックをしてくれるところもありますので、仮にトライアルに落ちても、翻訳のスキルアップにもつながるし、将来にまた再挑戦もできるし、どんどん受けてもいいと思います。ただし、トライアルを受けたとき、丁寧に、きちんとやってください。

おわりに

翻訳業では、毎日が勉強になって、文化間の橋渡しの役割になれて、実力で評価してもらえて、憧れの職業だと思います。しかしその反面、いろいろと大変なところもありますが、私は、翻訳者になって、良かったと思っています。そして私にとって、それなりの収入を得ながら素敵な沖縄に住めるのも、翻訳業の魅力の一つです。皆さん、翻訳に興味があれば、ぜひチャレンジしてください。

コメント(1)

  1. 1永江俊一

    記事おもしろいですよ。
    日本語についてコメントをということですが、すべて完璧だと思います。

    僕の英語を直してもらったのでお礼になにか言わなければリサイプロケイトにならないので、あえて、重箱の隅をつつくようなことを言えば、

    経験を集める、という表現は、経験を積む、といった方がいいかもしれない。英語にもよくあるように名詞と動詞がほとんどセットになっていて、「経験」といえば、「積む」ものみたいな感じです。

    永江俊一


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